インターファームブログ

関東1級河川堤防での中和剤散布

2014年2月19日

前回実施した室内中和試験および現場での散布試験を通じ、アルカリ法面へ野芝を張るためにドクターペーハー液剤を10倍に希釈し、2リットル/㎡散布を2回実施していただくことになりました。

右が種子散布車で左が水タンク車です。希釈液を散布中にタンク車が水を汲んで待機することで、散布作業が中断せずにすみます。

ドクターペーハー液剤が新設のアスファルト面に触れると、表面が粉をふいたように白く変色します。特に原液を取り扱う散布車には養生シートを敷いておくとよいでしょう。もしこぼしてしまったらすぐに真水で流せるよう、ポリタンクに水を用意しておきます。
また、散布液にファイバーを混ぜると液漏れが止まると聞きました。流れやすい法面にはファイバーは有効ですし、液漏れも防げるので、今後の仕様に検討してまいりたいと思います。

水道水の入ったポリタンクを用意していただきました。

ドクターペーハー液剤です。ポリ容器を段ボール箱に入れ出荷されます。20リットル入りで比重が重いので25kg程度になります。

ドクターペーハー液剤は強酸性ですから、目に入った場合、洗浄できるように水道水を用意しておきます。もちろん保護メガネ着用で作業をお願いします。先日、別の現場の強風下、5倍希釈液を結構浴びてしまいましたが目の違和感はありませんでしたが、十分注意してください。また皮膚についたままにすると、ピリピリ感があります。付着した場合、できれば固形石鹸(アルカリ)でよく洗い流してください。

散布量は、1バッチのタンクで散布できる面積をロープで区切り管理なさっていました。

ドクターペーハー原液を散布車に投入しています。保護メガネ、ゴム手袋着用でお願いいたします。

散布開始です。聞きましたところ、種子散布もだいたい2リットル/㎡前後であることから、職人さんにとってドクターペーハー液剤の散布は大きな違和感はないそうです。

1タンク分の面積をほぼ散布した状態。2リットル/㎡散布されています。

散布してはいけない場所はベニヤ板などで養生しながら散布していただいています。

さらに4~5日間後に、2回目の散布を実施します。1~2日おいていよいよ野芝貼り付け工事になります。
所定のpH値まで中和できたのか、張芝時に確認してきます。