インターファームブログ
圏央道JCT法面その後 生育不良個所
2014年5月14日
ドクターペーハー液剤散布後、ワラ芝による緑化例です。
改良土は石灰改良とセメント系固化材によるもの、2通りで造成されていて、pH10~10.5程度のアルカリ性を示していました。
土壌高度が35mm以上あるところが多く分布していました。
先の記事からの転載になりますが、セメント改良土でこのような平滑に仕上げられているところは釘も刺さりにくいほどの硬度がありました。
同じ工区ですが、こちらは石灰処理土で、表面は水が浸透しやすい状況です。
ワラ芝の生育状況です。ここは比較的良好でした。
生育良好な箇所 pH7.95で想定内です。
生育不良の場所です。
土壌硬度が硬く平滑に仕上げられている法面は土木的には優良な仕上げであり当然の事ですが、緑化といった観点からみると、なかなか難しい問題を含んでいます。特にセメント系固化材による改良土の場合、自硬性の改良土になりますので硬い仕上がりになってしまいます。
結果として中和剤が十分浸透しない、また発芽後の根の伸長が阻害され乾燥害を受けるといった事になります。
造成してから時間を経ると、セメント系固化材による仕上げ面も風雨にさらされ若干荒れてくることがあります。このような箇所であれば中和剤の浸透が改善され、根も伸長し易くなるのではと思います。
以前、ほとんど中和剤が浸透しなかった場所では、表面を金属レーキで引っ掻き散布したことがあります。小面積なら可能ですが、広大な面となると難しいですね。今後の課題です。
今後も継続して生育不良個所を観察し、報告させていただきます。
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