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建設汚泥の中間処理として「中和処理」が採用されました。

2023年4月1日

河川災害復旧工事で発生した建設汚泥を中和処理し、公共発生土置き場へ搬出した事例です。

堤防修復のため中層混合処理工法により発生したpH11程度の建設汚泥(建設廃棄物)を再利用するため、中間処理として「中和処理」が採用されたはじめての事例ではないかと思います。

ドクターペーハー土木用を用いて中和試験を実施。

発生土は仮設道路用に利用され6か月以上経過していたためセメントの水和反応が十分進行しており比較的中和しやすい土壌でした。

中和曲線からpH8.6以下を目標とし60kg/㎥の配合量としました。

現場で中和処理した土壌は数時間後には搬出する必要があります。一方、中和処理土のpHは数日を経て安定しますので、現場での品質管理グラフを作成しました。この土壌を例にとると、中和処理後2時間経過した時点でpHを測定したときpH7.3以下であればリバウンド後の安定値はpH8.6以下になり合格となります。

中間処理許可を得た土質改良機で15000㎥の中和処理を行っていただきました。