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圏央道JCT法面緑化 <事前調査>

2014年2月16日

高速道路の盛土部では所定の強度を得るために、石灰やセメント系固化剤で改良された土壌が多く用いられます。
結果として強アルカリ土壌になってしまい、緑化するためには工夫が必要になります。ここでは「わら芝」による緑化が計画されていましたので、アルカリ対策としてドクターペーハー液剤を散布することを提案させていただきました。
さっそく散布量が確保できるかを現場で試験させていただきました。

写真一枚目はセメント系固化剤で改良された盛土で、仕上げ面は平滑でした。このような箇所は水が浸透しにくいのですが、2リットル/㎡程度であれば浸透するものと判断しました。(左から1リットル、2リットル、3リットル/㎡)

こちらは石灰処理された箇所で、左の1リットル/㎡をみるとまだ水は浸透する余力があります。中央は2リットル/㎡散布で、液ダレもなく十分浸透しています。右の3リットル/㎡区では若干の液ダレがみられます。従って、この個所でも適正散布量は2リットル/㎡と判断しました。

持ち帰った土壌試料の中和試験状況です。ここでは2リットル/㎡相当量が浸透する範囲の土壌に、何倍の希釈液を配合すれば中和できるのかを把握します。

試験結果は、セメント系固化剤盛土部分で6倍希釈液を2リットル/㎡、石灰処理土部分で10倍希釈液を2リットル/㎡散布するものとなりました。これで浸透範囲はpH8.0以下になります。