はじめまして
はじめまして。
ホームページを刷新したので、その勢いでブログまで始めることになりました。
現場での調査や実際の施工、改良の結果どのようになったか?などなかなかホームページで更新することが難しそうな内容を中心に発信していきたいと思っています。
さて第一弾。
昨年10月、大型ショッピングモールで散布した種子の発芽が思わしくないとの連絡を受け、現場へpH測定に行きました。現場はかつて農地であった場所に建築中で、おそらく全体的に地盤改良された結果アルカリになってしまったのでしょう、pH8.2~9程度の範囲でアルカリ土壌が分布していました。問題は、一部で種子が発芽し生長していること、すでに植物の大半が植栽されていることで中和剤散布に問題がないか懸念されました。
特に発芽した西洋芝に対して心配でしたので、15倍程度に希釈したドクターペーハー液剤を散布して様子を見ることにしました。
左がドクターペーハー液剤の希釈液を散布した部分、右は水のみです。
午前11時から午後3時まで様子を見ましたが、変色やしおれが全く見られなかったので「問題ない」と判断しました。
全体として、発芽が良くない状況です。季節は10月中旬で申し分ないのですが。
ということで、ドクターペーハー液剤を全体に散布することになりました。
布散の結果、全体的にpH6.5~8以下の範囲に中和されています。
それから5カ月後、4月初旬の状況です。西洋芝も生長しています。サツキ類はこれから葉を展開するところですが、まずまず問題なさそうです。
ほんの少し表土を頂戴し測定しましたが、その場所はpH7.84でした。今後は植物の根の呼吸による二酸化炭素などの影響で徐々に中性域になると思います。
来週は、昨年からドクターペーハー液剤を散布し、野芝を張っている東北地方の河川堤防の現場を視察しにでかけてみます。まだちょっと寒そうですけどね。
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