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ドクターペーハー液剤希釈液と同時に種子散布した場合
2023年10月1日
アルカリ法面緑化で、ドクターペーハー液剤の希釈液散布と同時に種子散布ができないか、とのお問い合わせがありましたので早速試験を実施してみました。
ドクターペーハー液剤の3倍、6倍、9倍希釈液とトールフェスク種子を用意。
それぞれの希釈液にトールフェスクを1.5時間漬け置きした後、黒ぼく土に播種しました
発芽率はブランクに比べ5~7割程度になりました。
播種後9日経過。発芽した個体はブランクと同等の生育状況となりました。
播種後42日目。密度は劣るものの生長状態はブランクとそん色がなく、緑化は成立しています。
まとめ
トールフェスクの発芽、生育状況ですのですべての種子に適用できるわけではありませんが、以下の結果となりました。今後、多様な種子で試験を実施してみます。
- ドクターぺーハ―液剤希釈液3~9倍、いずれも発芽しましたが、3倍希釈液の発芽率は50%を切る程度、濃度が薄くなるにつれ発芽率は向上していますが9倍希釈液でも70%程度の発芽率でした。
- 発芽した種子は、数週間を経てブランクと遜色のない生長状態となっています。ドクターペーハー希釈液の発芽率への影響は認められるものの、発芽した個体のその後の影響は無いように思われます。
- 以上から、同時散布する場合、次の点に配慮する必要があります。
- 発芽から初期の段階で一定の密度が要求される場合、種子の配合量を増量する必要があります。
- 希釈した中和剤への漬け置き時間はなるべく短時間としたほうがよいかもしれません。
- 高濃度(3~5倍)希釈液の場合、できるだけ中和処理と種子散布は2工程とした方が良いでしょう
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