インターファームブログ

東北の法面緑化 その後 「2回目訪問」

2013年7月4日

東北地方の河川堤防でドクターペーハー液剤をご利用いただいております。
今回はその後の状況について報告いたします。

概要は、昨年から本年度末においてpH9~10程度の河川堤防への野芝張りつけです。ドクターペーハー液剤が浸透した範囲(数センチ)をpH8以下にすることを目的として散布しています。
2012年8月に散布し張り芝を行った堤防。十分活着しています。
(4月10日投稿の写真と比較してください)

ここはは本年度末に散布し、張り芝した個所です。今年の東北は「空梅雨」で降雨量が極端に少ないため、想定より生育は遅い状況です。(6月11日撮影)

その分、根張りは良いのでは。(水分を求めて鉛直方向へ根を伸長させる)

ちなみにpH7.76です。(改良目標pH8以下です)

概ね順調な状態で安心しました。
このように表層のみの中和処理でも初期活着が良好であれば、高アルカリ⇒根の呼吸に伴う二酸化炭素による炭酸化+根酸⇒徐々に中性化⇒根の伸長⇒より深くまで炭酸化+根酸、といったpH変化の好循環が生じます。
中和処理しない場合は初期活着が不良となる場合があり、このような場合は上記のような中性化に向かう好循環が生じ難くなります。